夏の赤ちゃんの服装:薄手の長袖を着せて、日陰で過ごすのが基本
薄手・長袖・日陰が基本。夏に赤ちゃんが着るもの、日除け帽子はいつからか、ベビーカーに布をかけてはいけない理由をまとめました。
夏の赤ちゃんの服装は簡単そうに思えます。できるだけ薄着にすればそれで終わり、と。ところが日差しと暑さは、逆の方向に働きます。日差しの下では、肌を出すよりも薄手でゆったりした長袖を1枚着せるほうが赤ちゃんを守れます。室内や日が差していないときは、もっと涼しい服装でかまいません。この記事では、夏の日に赤ちゃんが外出・自宅・夜に何を着ればよいか、そして1歳の誕生日を過ぎると何が変わるかを解説します。
ひと目でわかるポイント
0歳
日なたより日陰
体感20°C未満
薄手の帽子(日除け帽子は×)
体感20°C以上
日差しがあれば日除け帽子
ベビーカー
布ではなく日よけシェード
夏の赤ちゃんの服装:長袖と半袖、どちらがいい?
日差しの下での外出なら、生後1年間の答えは薄手・長袖・ゆったりです。生後12か月未満の赤ちゃんは、UV指数にかかわらず直射日光に当てません。まず日陰に入り、そのうえで薄手の長袖を1枚。明るい色の綿の長袖ボディ肌着と薄手のズボンに、薄手の靴下を合わせます。
| 体感温度(屋外) | 目安 | 赤ちゃんが着るもの |
|---|---|---|
| 15°C以上20°C未満 | 2枚重ね | 長袖ボディ肌着、カバーオールまたはズボン、薄手の上着、薄手の帽子、靴下、布製のベビーシューズ |
| 20°C以上25°C未満・日差しあり | 1枚 | 長袖ボディ肌着、薄手のズボン、靴下、日除け帽子 |
| 25°C以上・日差しあり | 涼しく | 長袖ボディ肌着、薄手のズボン、靴下、日除け帽子 |
| 25°C以上・日差しなし | 涼しく | 半袖ボディ肌着、靴下 |
生後1年間の夏の外出の服装:生後5か月まではカバーオール、その後はズボン。「日差しあり」はUV指数1以上のことで、曇りの日も含みます。
25°Cと聞くと、まず脱がせたくなるかもしれません。でも生後1年間は、外で半袖ボディ肌着にしてよいのは日差しがないとき、たとえば夕方遅くだけです。日陰でも薄手の長袖は着たままにします。日陰だけでは紫外線を完全には防げないからです。確かめ方は簡単で、生地を手にかざしてみてください。肌が透けて見えるなら、日焼け対策としては不十分です。
気温30°C以上、または体感32°C以上になったら暑さ対策が中心になります。詳しくは猛暑日の赤ちゃんの服装をご覧ください。
夏の赤ちゃんの帽子:薄手の帽子と日除け帽子、どちらが必要?
体感17°Cの晴れた朝、つい日除け帽子を手に取る方は多いでしょう。けれども体感20°C未満では、赤ちゃんの頭には保温が必要です。日が差していても薄手の帽子をかぶせます。そのときの日差し対策は、ベビーカーの幌、日陰、肌を覆う服が担います。
体感20°C以上で本当に日が差していれば、つばや首の後ろを覆うたれの付いた日除け帽子にします。曇りの日も同じで、紫外線は最大80%が雲を通り抜けます。このとき薄手の帽子は脱がせます。赤ちゃんは頭から多くの熱を逃がすからです。日差しがなければ、生後1年間は20°C以上で帽子は要りません。
体感温度とは、天気予報の数字だけでなく風も考えた温度のことです。気温ごとの帽子のルールは気温別の赤ちゃんの服装にまとめています。赤ちゃんの服装アプリBabyWearでは、朝・昼・夕方のコーディネートを体感温度とUV指数つきで確認できます。
体感20°C未満は薄手の帽子、20°C以上で日差しがあれば日除け帽子。両方を重ねることはありません。
新生児の夏の服装:夏生まれの赤ちゃんに着せるもの
真夏に新生児と過ごすときも、ルールは上と同じです。「大人より1枚多く」という目安は寒いときのためのもので、15°C未満で、じっと寝ているか座っている赤ちゃんにだけ当てはまります。暑いときは、大人より多く着せません。
ちょうどよいかどうかは首の後ろでわかります。温かく、汗ばんでいなければ適温です。手足がひんやりしているのは普通のことで、蒸し暑い日は早めに1枚脱がせましょう。頬が赤い、首の後ろが汗ばんでいる、ぐずる、ぐったりしているといった様子は暑すぎのサインかもしれません。1枚脱がせて涼しい場所に移り、水分をとらせます。肌が熱くて乾いている、または意識がぼんやりしているようなら、すぐに119番に電話してください。
生後6か月未満の赤ちゃんには、暑い日でも水を飲ませません。授乳の回数を増やすか、正しい濃さで作ったミルクを1回追加してください。薄めるのは厳禁です。生後6か月ごろからは、食事の合間に少量の水を飲ませてもかまいません。
ベビーカーの日よけ:布をかけるより風通しを優先
ベビーカーにガーゼのおくるみをかけると日陰になりそうですが、中には熱がこもります。暑い日の測定では、乾いたガーゼの布でベビーカー内の空気が2.6°C、フランネルの布では3.7°C上がりました。体が熱くなりすぎると、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まります。
- 布の代わりに: ベビーカーの幌、日傘、日よけシェードを使い、日陰に止めて、こまめに様子を見ます。暑い日はベビーカーでお昼寝させないでください。
- レインカバー: 使うのは雨が降っている間だけ。換気口は開けておき、日差しの下や気温25°C以上では決して閉め切りません。
- 抱っこひも: 体幹が温まるので1枚少なく。顔はふさがず、暑い日は短時間にとどめます。
- 雷: すぐに屋内へ。ベビーカーは雷から守ってくれません。最後の雷鳴から30分たってから外に出ます。
車内に一人で残さない
ほんの少しの時間でも、子どもを車内に一人で残さないでください。外気温が22°Cでも、車内は1時間以内に約47°Cに達することがあります。
赤ちゃんの日焼け止めはいつから?1歳で変わること
日焼け止めを習慣にするのは1歳の誕生日からです。それまでは日陰と服が優先で、生後6か月未満は日常的には塗らず、12か月まではできるだけ使いません。イギリスとアメリカはこの線引きを生後6か月、ドイツは1歳の誕生日としています。ここでは厳しいほうのルールに従います。秋生まれで、夏に生後9か月になる赤ちゃんも同じです。
12か月からはSPF30以上、できればSPF50+の日焼け止めを、服で覆われていない肌にだけ塗ります。日焼け止めが日陰や服の代わりになることはありません。生後1年間に日焼けをしたら、どんな日焼けでもすぐに医師に相談してください。ベビーオイルに紫外線を防ぐ効果はありません。
幼児の夏の服装:走り回って帽子を嫌がるとき
1歳の誕生日を過ぎたら、紫外線対策はUV指数3以上から考えます。生後18か月からは、体感25°C以上でUVカットのシャツ、薄手のズボン、靴、UV指数3以上なら首の後ろを覆うたれ付きのキャップを身につけます。UV指数が3未満、たとえば夕方遅くなら、Tシャツ、半ズボン、サンダルで大丈夫です。ただし水辺や砂場、長時間外にいるときは別です。
どの帽子もすぐに取ってしまう子なら、日陰がいっそう大切です。あわせて薄手の長袖を着せ、顔、耳、首の後ろにも日焼け止めを塗りましょう。UV指数8以上の日は、10時から16時の日差しを避けます。水辺では手の届く距離で見守り、水の中でも紫外線は防げないことを覚えておいてください。子どもは自分からは十分に水分をとりません。水分補給の休憩を予定に入れ、汗でぬれた服は着替えさせましょう。
夏の夕方・室内・夜の赤ちゃんの服装
夕方は急に涼しくなることがよくあります。体感15°C以上20°C未満なら、薄手の上着と、日除け帽子ではなく薄手の帽子を合わせた2枚重ねに戻します。日が差していても同じです。15°C未満なら3枚重ねです。
屋内やバス、冷房の効いたお店、実家などに入ったら、赤ちゃんが眠っていても日除け帽子と上着はすぐに脱がせます。生後3か月からは、室内では大人より多く着せません。生後18か月未満なら、24°C以上はおむつと半袖ボディ肌着、26°C以上はノースリーブのボディ肌着で十分で、靴下ははかせません。詳しくは自宅での赤ちゃんの服装をご覧ください。
夏もスリーパーは部屋の温度で選び、カレンダーでは決めません。24°C以上なら0.5 TOGの夏用スリーパー、18°C以上24°C未満なら1.0 TOGの季節の変わり目用スリーパーです(TOG値は暖かさの目安です)。27°C以上ではスリーパーの中はおむつだけにします。それでも首の後ろが熱いときはスリーパーを脱がせてかまいませんが、代わりに布団をかけることはしないでください。帽子や靴下は着けず、扇風機は手の届かない場所に置き、赤ちゃんに直接風を当てません。BabyWearは寝室の温度を推定しますが、暑い夜は推定より高いことがよくあります。寝床のそばで測って、その値を設定してください。TOGの早見表は何度でどのスリーパー?にあります。
よくある質問
生後1年間、日差しの下での外出は薄手の長袖を1枚。長袖ボディ肌着、薄手のズボン、靴下に、体感20°C以上なら日除け帽子と日陰を組み合わせます。日差しがなければ25°C以上で半袖ボディ肌着で十分です。体感15°C以上20°C未満の夕方は、カバーオールまたはズボン、薄手の上着、薄手の帽子にします。
この記事は目安をお伝えするもので、医師の診察に代わるものではありません。赤ちゃんの具合が悪そう、熱がある、日焼けをしたというときは、かかりつけの小児科や助産師に相談してください。出典:ドイツ連邦公衆衛生研究所(BIÖG)2024年・2025年、ドイツ連邦放射線防護庁 2026年、ドイツ気象庁 2026年、The Lullaby Trust 2019年、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)2026年、NHS 2024年、Ergonomics 2023年。




